今まで大人から子どもへの性暴力について触れることが多かったのですが、今回は逆です。
- 子どもからセクハラをされた時
- 子どもが子どもへセクハラをしているのを目撃した時
こんな時にどう対応すればいいのか漫画で解説しました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
↓幼児期からの包括的性教育について触れています
子どもからセクハラされた時の対応漫画
子どもの近くにいると、スキンシップに見せかけたセクハラをされることがあります。
そんな時にどうすればいいのか?
3~6歳頃にはわかりやすく「水着で隠れる胸や股などの水着ゾーンと口は、勝手に触ったり触らせたり見せちゃ駄目」と伝える
小学生以上には「水着ゾーン」でなく「プライベートパーツ」と伝えてもいいでしょう
子どもからのセクハラ?ただのお茶目なイタズラでは?と考える人もいるかもしれませんが
大人同士でも同意なく胸や尻を触ったら性暴力になるのです
本来だったら水着ゾーンだけに限らず、他人の身体は他人のもの、勝手に触っては駄目!なんですが…
子どもだと遊びの一環で触れ合う機会が多く、その境界線の認識が甘くなることも…
子どものやることだから…とスルーせず、水着ゾーンへの接触はハッキリNOと伝えていいと私は思います
お店の物を盗もう・壊そうとしてたり、友達を一方的に殴ってる子を見かけたら「駄目だよ!やめなさい」って伝えるのと同じ感覚です
気軽に他人の子どもに声掛けが出来ない人はどうすればいい?
私は他人の子でも声掛けするタイプなのですが、それに抵抗がある方もいると思います
そんな人は笑って流さずに「は?やめて」と一言真剣に伝えるだけでもいいと思います
少しずつでも性暴力は駄目だと子どもに、社会に認識していって貰うことが大事です
笑って誤魔化したり、指摘されずスルーすることで「性暴力の成功体験」を重ねてしまうことにも繋がります
そうするとストッパーがなくなり、どんどんエスカレートしていくことも…
その子が「水着ゾーンは触ったり見せてもいい」と思っていると実際に性暴力の被害にあった時に、ヘルプが出せなくなる弊害もあります
女児に比べると数は少ないながらも、男児も性暴力の被害にあうことはあります
男性へ向けた「性暴力アンケート」結果では、被害の内容が6割が未成年の時に起きているのです
NHKクローズアップ現代+さんの特集ページにて男児への性暴力の内容がまとめられています↓
是非読んでやって下さい!
【漫画】男性看護師 セクハラ被害の実態
そして以前NHKさんからの依頼で男性看護師へのセクハラ被害の実態を漫画化させて頂きました。
セクハラ(性暴力)は必ずしも男性→女性へ起こるものではなく、立場の強い者から弱い者へ起こるので女性→男性でもありえます
看護師や保育士など女性が多く男性が少ない職場だとこうした「性的からかい」や「言葉でのいじり」で立場の弱い男性にハラスメントをしていることも起きやすいんですね
こういった性暴力の起こるシステムって、もとをたどれば幼少期からの包括的性教育をしっかり認識出来ていないことが原因だと私は思います
包括的性教育とは?
性に関する知識やスキルだけでなく、人権やジェンダー観、多様性、幸福を学ぶための重要な概念のことです。
包括的性教育について楽しく理解出来る漫画や、子ども向けの絵本のレビューはこちらの記事でまとめています↓
【漫画】しつけにおける言葉がけの提案
では家庭での性教育ってどうしたら…?そのヒントになるかもしれないことを漫画にしました
子どもに何かを伝える時に「マイナス要素」を提示して「脅す」ような伝え方は好ましくありません
ですが、現実で実際にしてはいけないことはきちんと駄目だと伝えることも「社会のルール」を守るために必要なことです
もし失敗して「理想に到達出来なかった」としても自分自身を責めないための言葉もいつも日常に伝えておくことがキーポイントだと私は思います
自分を好きになれるように、失敗してもいいから少しずつカッコいい大人になろう!と子どもが思えるように働きかけるのが大事ですね
否定せず、受容して、感情の言語化をして、ルールを伝える
全てを丁寧にやろうとすると気力も時間も凄く使う大変な作業です
大人に余裕がないと出来ないことも多々あります
でも「大人でも失敗する」んです
伝え方を失敗した時は素直に「言い方間違えた!ごめん…次からはもっと優しく伝えられるようにするね…!」と子どもに言って、少しずつ素敵な親になれるよう努力する姿を見せればいいと私は思います。
さいごのまとめ
子どもにセクハラされた時の対応
男の子への性被害
男性看護師へのセクハラ被害
家庭におけるしつけの言葉がけ
と盛りだくさんな内容でしたが、少しでもなにか活用して貰えると嬉しく思います
↓他にもこんな「母性神話の呪いを解く」ブログ記事を描いていますので良かったら見て下さい
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